まず大事なのは、住宅を数多く見ることです。 希望に合った家を建てるためには、どんな家をつくりたいのかを明確にする必要があります。 そのためには、他の家を見て、自分がどんな家を望んでいるのかを具現化させるのが近道です。 さて、家を建てようと考えると、たいていの方は 【総合住宅展示場】 を見に行きますが・・・ これは少し考えものです。 モデルハウスは、見せるための家です。 玄関は広く、建物自体も非常に広く、実際に建てれば高額な家であり、 現実の住まいとしては、 あり得ないものが建てられています。 もちろん見に行くことが無駄とまでは言いませんが、 もし、見に行くのなら、必ず価格を聞き、どれだけ現実離れしているかを確認してください。 また、あんなに大きな建物が収まる土地があるでしょうか。 それよりも、有効なのは身近にいる親族、友達などで家を建てた人に話を聞き、 見学させてもらうことです。 一般的には 「家は3回建てなければ満足するものはできない」 などと言いますが、 実際に3回建てられる人は、ほとんどいません。 であれば、先輩の知恵に学び、疑似体験をすることで、 3回建てるのと近い経験を積むということです。 しかし、誰もが身近に家を建てた人がいるわけではありません。 では、どうしたらよいのか? オススメは 住宅会社が行っている現場見学会に最低でも3回参加することです! パートナー選びの指針としても現場見学会は有効です。 現場見学会に参加すれば、その住宅会社の特徴、大切にしていることや 企業姿勢、そしてそこで働く社員の雰囲気や人柄がわかるからです。 また、現場見学会は、その住宅会社のお客様の家を公開するわけですから、 お客様が満足していなければ公開できません。 ですから、住宅会社とお客様とのコミュニケーションの深さも見極める場になるのです。 実際に家を建てた人が限られた予算と敷地の中で、 一生に一度の家を建てるためのこだわりや工夫、知恵が詰まっていますから、 モデルハウスに足を運ぶこととは比べ物にならないくらい役に立ちます。 一方で現場を見ることは、 自分の好みを調整、バランスをとっていくという現実的な意味もあります。 各部分で好きなものを寄せ集めて工事しても統一感のある空間はつくれません。 例えば色であったとして、オレンジが好き、青も好き、赤も好きとして、 それを一つの空間に入れ込んだらどうなるでしょう・・・ 和室は好きだけれど、家具はヴィンテージテイストが好きだとしたら、 それをバランス良く配するためには工夫が必要です。 住まいづくりを始めたばかりの場合には、そうした兼ね合いが分かりにくく、 あれもこれも盛り込もうと考えますが、 数多く見ていくうちに自分の中でバランス感覚が養われていくようになります。 もちろん家族で見て歩けば、それぞれの好みも整理され、 意見がまとまっていくはずですから、家族全員が満足する住まいづくりにもつながります。 ですから現場を見るという事は、非常に大事なのです。 、