今回は間取りについてお話したいと思います。 住宅の快適さを左右するのは動線、採光、通風の3点と言われています。 ただ、間取り図を眺めているだけでは、いずれのポイントも見えてきませんね。 そこで間取りの図面の上に指を置き 実際の行動、光、風の動きを想像してみるのです。 たとえば、動線ですが、朝の起床時間、お母さんは起きてまずはどこで何をするのでしょう? 間取り図の上に指を置いてみてください。 同じ時間に起きているのは誰で、起きたらどこへ行くでしょう? このように朝、夕方、夜と家族が家に居る時間を想定し、 それぞれがどこに居て何をしているのかを考えるのです。 すると、提示された間取りが自分たちの一日の行動や 生活スタイルに合っているのかが見えてきます。 特に主婦にとって使いやすい家をつくるために家事動線は重要です。 家事の手順は人によって違いますから、いつもの自分の行動を考えつつ、指をうごかしてみてください。 採光については、東西南北、それぞれの光の特徴を知り どの部屋もどの方向からの光が欲しいか考えてください。 日本では、東からの光は朝の光で、南は昼間の光、西は夕方の光となっており、 北からは一日を通して柔らかい光が得られます。 過ごす時間の長いリビングを日当たりの良い南に配置するのが一般的ですが、 寝室その他の配置についてはそれぞれのこだわりもあるはずですね。 間取り図が要望に沿っているか、方角と各部屋の使い方を考えながらチェックしましょう。 特に西の光は夏場の暑さにつながるため、 避けたほうが無難ですし、北の光は書斎など静かに考えたり、 集中する部屋に向いています。 風を通すためには各部屋に風の入口、出口が必要ですから、 一部屋に2か所の窓があることが良いといわれていますが諸条件により異なりますので、私たちプロにご相談くださいね♪